こんにちは!ちゅんこ(@smile_mom_t)です。
娘(第一子)の出産レポートです。
出産レポート[陣痛編]からの続きとなります。壮絶な陣痛を耐え、ついに分娩台に上がることになった私。そこで待っていたのは「陣痛」が生温いと感じるほどの試練でした…!
それでは[出産編]スタートです!
分娩
【陣痛開始から22時間】陣痛室から分娩室へ移動
長い長い陣痛に耐え、陣痛室の横の分娩室へ向かうもその時に異変が起こりました。さっきまで耐え難い痛みの波が強く来ていたのに、耐えられるほどの痛みに変わっていました。
あ、あれ…?さっきまでの痛みは…
スタスタと歩き分娩台に上がる私を見て、助産師さんも少し驚いています。分娩台の上で次の陣痛の波が来るのを待ちますが、さっきまでの痛みが100だとすると60くらいの痛み。助産師さんに言われるままにいきむも…
全く出てくる気配がない!
初めての出産で上手にいきむことができず、助産師さんに「違う!」なんて怒られました。後からこの話をいろんな人に話すと、「その助産師さんひどい!」と受け止めてくれたのですが、その時は「自分が悪いんだ」と悲しい気持ちになりました。これから出産を迎えるママさんは何度も検診で通われていると思うので、少しでも不安を感じたら先生や助産師さんに相談してくださいね。
もう何でもいいから出してくださいー!
それでも約1時間ほど分娩台の上で頑張りました。横ではパパが応援してくれるも、虚しくただ時間が過ぎていくだけです。
【陣痛開始から23時間】院長登場
陣痛促進剤投入
不穏な空気が立ち込める分娩室に院長がやってきました。状況を見てすぐに『微弱陣痛』ということで『陣痛促進剤』を使って。どのくらい強い陣痛になるのか不安しかありません。点滴に薬が投入されてから数分後、確かに痛みはやってきましたが…
全然痛くない!
耐え難い痛みを100だとすると30くらい。長時間の陣痛により体力はほとんど残っていません。意識が朦朧としてきました。
帝王切開!?
一向に強くならない陣痛、私の体力の消耗を見て、先生からついに『帝王切開』に切り替えると言われました。
ここまで頑張ったのに…お腹切るの怖いよ…
帝王切開で出産した友人の話を聞いていたので、術後の痛みや傷跡のことが不安でした。でも、ここまで必死に頑張ったのだからしょうがないというように考えるようにしました。先生は「じゃあ同意書(帝王切開)持ってくるからちょっと待っててね」という言葉を残し、部屋を出ていきました。周りの助産師さんは慌ただしく手術の準備を始めました。
吸引分娩に切り替え
戻ってきた先生の手には同意書ではなく何やら見慣れない器具が。すぐにそれは「吸引分娩」の器具ということがわかりました。なぜなら母が私を出産した時に同じく吸引分娩で、その時の話を散々聞かされていたからです。
引用元:ソフトメディカル株式会社
こんな感じの器具です。手前のカップを赤ちゃんの頭にはめて引っ張る仕組みです。このカップ、柔らかいと思いきやめちゃくちゃ硬いです。
先生からは「一度吸引分娩をトライしてみて、赤ちゃんの頭にうまくはまらなかったら帝王切開だよ。」と言われ、黙ってうなづきました。分娩室に入って2時間、喉もカラカラ、声も出す力もありません。
どこからともなくもう1人ベテランぽい先生が現れました。先生2名、助産師さん3名でに囲まれ、いよいよ器具の装着です。
ぎゃー!痛い!
股が裂けてしまうような鋭い痛みです。でも無事赤ちゃんの頭にはまりました。先生が「はまった!」と言ったので、周りにいた先生や助産師さんは「え!?」と驚き顔。おそらくうまくハマらないと思ってたのかもしれません。少しホッとしたのも束の間、ここからが壮絶でした。
「では、タイミング見てせーのでいくから(引っ張る)ね!」と先生が言うと、私の両隣にいた助産師さんが私の体をぐっと押さえつけました。
数十秒後、波が来たようで「せーの!」という掛け声と同時に、骨盤が砕け、股が裂けるような痛みが走りました。
ガコン!
(骨盤が外れたような音)
ぎゃーーーーー!
自分でも聞いたことのない悲鳴が出ました。その声に自分自身驚くほどでした。このタイミングでパチンと会陰切開をされました。不思議と痛くありません。陣痛の痛みの方がはるかに強いからです。
先生から「頭出たよ!ほら!」と促され見てみると、赤ちゃんの頭が出ている!その光景を見たら一瞬で冷静になりました。
先生の「あと少しで赤ちゃんに会えるよ!」という言葉でみるみる力が湧いてきました。2回目の「せーの」で思い切りいきんだらズルンと生まれました。
【陣痛開始から24時間】赤ちゃんと対面
「おめでとうございます〜!」と先生が取り上げた赤ちゃんを見せてくれました。初めて見た感想は「ようやく会えた!」です。約10ヶ月間いろんなことを乗り越えて会えた我が子は愛おしい以外の何ものでもありません。
お疲れ様〜!頑張ったね!
パパ、鼻水出てるよ
赤ちゃんの体をきれいに拭いてもらい、一通りの測定が完了したところで私の胸で抱っこさせてもらいました。このことをカンガルーケアと呼ぶそうです。
け、結構重い…ずっしり!
それもそのはず。前日の検診で推定2,600gと言われていた我が娘、生まれてきたら3,500gありました。私の身長が150cmと小柄なため、かなりのビッグベビー。そりゃマタニティトラブルも起きるはずだわと妙に納得しました。
出産後
胎盤摘出&縫合
分娩台の上でそのまま安静にして過ごします。この時に助産師さんから「体重が増えすぎ!だから陣痛が弱いのよ!」と叱られました。出産直後のお説教に不信感を覚え、
次、産む時は別の産院にしよう
と、心に決めました。
でも、助産師さんが言っていることは嘘ではなくて、体重が増えすぎることによって微弱陣痛になりやすいそうです。私の場合、微弱陣痛から回旋異常を起こしていて、赤ちゃんが自力で出てこれなくなってしまっていたようです。
回旋異常とは、子宮内にいる胎児が何らかの理由によりうまく回旋ができない状態を指します。子宮内にいる胎児は、背中を丸めて顎を軽く引き、腕組みをしながら丸まるような姿勢をとっています。陣痛が始まって分娩時になると、狭い骨盤や産道を通るために少しずつ頭や体の向きを変えていきます。
出典元:メディカルノート
妊娠前から17Kg体重が増えていました。妊娠前の体重から計算すると『7〜12Kg』が体重増加量の目安。完全にオーバーしていますね。
切迫早産で絶対安静の日々だったので、ある程度しょうがない部分もあるかもしれませんが、極端に体重が増えると出産が大変になることを身をもって体感しました。
胎盤を取り出し、出血が落ち着いてきて縫合が始まります。局部麻酔をしてもらいながらチクチクと縫います。地味に痛いです。
縫合も終了し、赤ちゃん用のベッドに寝かされた我が子の横でそのまま休憩です。この時パパはこれでもか!というくらい動画や写真を撮ってくれていました。
この日は出血が多かったということで、増血剤を投与されナースステーションの横の部屋で一晩を過ごすことになりました。出産後はくたくたですぐ寝れるかと思いきや、ナチュラルハイの状態になり朝方まで寝れませんでした。
新生児室
朝を迎え新生児室で改めて我が子と対面しました。吸引分娩は引っ張られるため、柔らかい赤ちゃんの頭が伸びてしまうと聞いていましたが、そこまで気になりませんでした。ただ、おでこにはカップの跡が赤く残っていましたが、数日経つと気にならない位までに薄くなりました。
出産を乗り切るコツ
体力作り
日々の体力作りが大切だと断言します。体力をつけつつ、特に下半身の筋力アップが必要です。いきむ時に踏ん張りますよね?筋力がないとあれができません。案の定、何回もいきむので次第に私の足はガクガクとしてしまい、しまいには踏ん張りができなくなってしまいました。自身の体調に注意しながら、その時にできる筋トレを選びましょう。
ウォーキングがおすすめ。大きめのショッピングモールでウインドウショッピングしながら歩けば、結構な距離歩けますよ!天気にも左右されません。
イメージトレーニング
経験したことのない『痛み』は怖いですよね。逃げたい!と思っているママも少なくないはず。痛みの感じ方は個人差がありますので、思っていたより痛くなかった人や、想像を超えていたという人もいます。
私も臨月の頃には何十人もの出産レポートを読み漁りました。色んなケースがありますので、より具体的に出産のイメージがつきます。イメージがつくことにより精神的に多少の余裕が生まれます。
出産日までにイメージトレーニングをして、心の準備をしていきましょう。
おわりに
初めての出産はまさに『命がけ』でした。思い出すだけで泣けてきます。でも、こうやって世の中のお母さん達は一つの命を誕生させるのですから、すごいですよね。
赤ちゃんを産んだ後のママには怒涛の日々が待っていますが、出産後にはずっと会いたかった我が子の顔を見て癒されます。そして心から本当に『頑張って産んでよかった!』と思えますよ。第二子を出産する際には、今回の教訓を胸に頑張ってこようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。