【2人目で産後うつに】私を救ってくれた「産後ケア」サポートの体験談 | 産後ケア入院って?

産後ケアのアイキャッチ

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今回は、出産後すぐに産後うつを発症した私が、市の助成を使って産後ケア入院をし回復した体験談です。

こんな方に読んでほしい記事です。

[jin_icon_checkcircle color=”#e9546b” size=”18px”]感情の起伏が激しくてつらい
[jin_icon_checkcircle color=”#e9546b” size=”18px”]気がつくと泣いてばかりいる
[jin_icon_checkcircle color=”#e9546b” size=”18px”]ほとんど寝れていなくて体がしんどい

実は、この記事を書くことをとても悩みました。「産後ケア」自体も賛否両論はありますし、それぞれの体調やおかれている環境も一人一人違います。あくまで私の場合という前提はありますが、悩んでつらい思いをしているママの1つの選択肢になれば幸いです。

目次

『産後ケア』サポートを利用することになった経緯

産後うつの母

2019年8月に第2子となる男の子を出産しました。

出産は微弱陣痛からの鉗子分娩でした。1人目は吸引分娩だったので、助けていただいてばかりです。

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切迫早産や謎の腹痛から入院したりと、あまり楽しめるマタニティライフではありませんでした。なので、10ヶ月お腹で繋がっていた我が子と会えた時は本当に嬉しかったです。

でも、その喜びすら忘れてしまうような急激な変化が私を待っていました。

体じゅう痛い!寝れない!満身創痍で始まった育児

産後は1人目の時には感じなかった「後陣痛」に悩まされました。3時間おきにやってくる授乳でとにかくお腹が痛くて痛くて。

他にも、一度横になると起き上がるのに10分かかったり、処方限度MAXの痛み止めを飲んでも和らがなかったり、想像していた以上に体のダメージが大きかったです。

さらにこの状況で、娘の様子や家のことが気になって、隙間時間に旦那とLINEや電話をしてばかりいました。

あれ…私、退院して育児やっていけるのかな…。

至れり尽くせりの入院生活の終わりが近づくにつれ、日に日に不安が大きくなっていきました。

「2人育児」を甘くみてた!想定外のことが引き金に…

退院の日には、旦那と手伝いに来てくれていた実母、娘がお迎えに来てくれました。久しぶりの我が家ですが、私の出産準備不足からバタバタした中で赤ちゃんを迎えることになってしまいました。

授乳の時間になったので、リビングのソファーで授乳をしていると、娘が興味津々で近づいてきます。久しぶりのママと弟が嬉しい様子です。

母乳も元々出る方ではなく、授乳に不安もあったので気を張っていました。なので、娘がしつこくしてくることに余裕を持って対処することができませんでした。

やめてって言ってるでしょ!

気がついたら怒鳴り声をあげていました。その時の娘の怯えたようなびっくりしたような顔は今でも忘れません。

「あ、ごめん…」

そう言おうと思った時、その様子を見ていた実母と旦那が

「あんな言い方しなくてもいいのにね」
「○○(娘)ちゃんがかわいそう」

そう話しているのが聞こえてきました。

プツン…

自分の中で張り詰めていた何か糸みたいなものが切れる音がしました。気がついたら涙が溢れ、声をあげて泣きました。ここからの記憶がないのですが、とにかく娘を抱きしめて謝ったことだけを覚えています。

誰か助けて!泣きながら産院へ助けを求めた

自宅に帰ってきてから2日目。状況はさらに悪くなっていて、気がつくと涙がポロポロ溢れ、まともに会話ができないほどになっていました。

そんな私をみて、旦那はオロオロしていました。

・なんで泣いているの?
・相談する場所はどこ?
・どうしてほしいの?

聞かれても私も答えることができませんでした。その時にふと、産婦人科でお世話になった助産師さんを思い出しました。

産院に連絡してほしいと、旦那にお願いをしました。急な連絡にも関わらず、すぐ来てほしいと言ってもらえ、娘は保育園だったので旦那と息子と3人で向かうことにしました。

退院2日目で産院に逆戻り

産院に到着すると、そこには出産を手伝ってくれた助産師さんが待っていてくれました。

「つらくなっちゃったんだね。そうかそうか。」と言って背中をさすってくれました。泣いてばかりいて『母親失格』と思っていた私は、ここでも声をあげて泣いてしまいました。今思えば、パニック状態だったのかもしれません。

それから、気持ちの問診と助産師さんに話を聞いてもらいました。話を聞く時も、泣くと頭に血が上るから冷やそうと氷枕を用意してくれたり、旦那にも優しくいろいろと気配りをしてくれました。

私の気持ちが落ち着いたところで、産後ケア施設で日帰り入院を利用してみたらどうかと提案がありました。

『産後ケア』施設とは?

産後ケアとは

出産後の育児支援を目的とし、母親と赤ちゃんが一緒に過ごせる宿泊型ケア施設のことです。 個室が基本で、リラックスした時間が過ごせるようシステム化されており、夫や子供など家族と一緒に宿泊できるスペースも完備されています。

引用:一般社団法人 日本産後ケア協会

私が出産した産院に併設して助産院がありました。その助産院が産後もサポートする施設で、諸事情があり今は宿泊入院は対応していないけど、日帰り入院は可能とのことでした。

産後ケアサポートには『日帰り型』と『宿泊型』の2種類があります。施設によって受け入れ状況が異なります。詳しくは自治体の窓口へお問い合わせください。

聞き慣れない『産後ケア』と『入院』という言葉にすっかりびびってしまい、「ちょっと考えます」と一旦断りそうになりましたが、旦那や助産師さんの後押しがあり、利用してみることになりました。

『産後ケア』施設を実際に利用してみた

赤ちゃんと母

実際に、産後ケア施設を利用してみた様子をお伝えします。

どんな風に1日過ごすの?

[timeline title=”産後ケア施設での1日の過ごし方”]
[ti label=”8:45″ title=”娘を保育園へ送る”]

そのままタクシーで保育園から助産院へ向かいました。車の運転は寝不足を理由にしばらく禁止にされました。

[/ti][ti label=”9:00″ title=”助産院到着”]

到着したらまずは用意された部屋着に着替えます。こんな感じの部屋で1日を過ごします。病院と言うより旅館に近い感じです。部屋はすべて個室で、シャワー・トイレ完備です。[/ti][ti label=”9:15″ title=”検診”]

助産師さんが各部屋に回って、体調や赤ちゃんの様子など細かく確認します。授乳の相談もできます。この時に赤ちゃん同室か別室か希望を伝えます。別室にした場合、助産師さんの方でミルクやおむつ替えをやってくれますので、その間ひたすら寝て休むことができます。

[/ti][ti label=”12:00″ title=”昼食”]

昼食

部屋で1人で食べるか、利用者用のリビングで食べるか選ぶことができました。こんな感じのバランスの取れたお料理が食べることができます。食べ終わりお皿を下げてもらう時に、どのくらいの量を食べれたのか必ず助産師さんのチェックが入りました。入院したばかりの頃は2、3口しか食べることができませんでした。[/ti][ti label=”13:00″ title=”保健師さんから問診”]

市の助成を使っているので、保健センターから保健師さんが来て、問診を受けました。私の担当の保健師さんはとても優しく、とにかく話を頷いて聞いてくれました。保健師さんの訪問は休息の妨げにならないよう配慮してもらえて、お昼後や帰宅前など助産院に通っている1ヶ月の間に2回ほどありました。

[/ti][ti label=”15:00″ title=”おやつ”]

おやつ

おやつの時間があります。強制ではないので、寝ていたい場合はそのまま寝ていてOK。リビングにおやつを置いて行ってくれます。[/ti][ti label=”16:00″ title=”娘を迎えに保育園へ”]

リビング

着替えとお会計を済ませ、タクシーが来るまででリビングで待ちます。息子お風呂は助産師さんの方で済ませてくれているので、帰ってから自分でやる必要がなくてとても助かりました。すっかりきれいになった息子を引き取って帰宅になります。[/ti][/timeline]

かかった費用はどのくらい?

私の場合、1回の利用で自己負担は3,000円でした。

産後ケア(日帰り型) 2,000円
昼食+おやつ 1,000円
合計 3,000円

利用できる施設は自治体によって決まっているので、その中から選ぶことになります。利用料金はもちろんサポート内容や利用条件なども異なりますので、お住まいの自治体のWebサイトなどで確認してみてください。

あとは病院までの往復のタクシー代が都度かかりました。

【参考】静岡市の産後ケア事業について

ケア実施前に、担当助産師と下記の中から当日実施する内容を相談します。
(1)母体ケア (健康状態のチェック、産後の生活のアドバイス、心身のケア)
(2)乳児のケア (健康状態のチェック)
(3)授乳・沐浴などの育児指導
(4)乳房ケア
(5)育児相談            
(6)その他必要とする保健指導
 

  宿泊型 日帰り型(相談と休息タイプ)
7時間程度(うち相談は120分程度)
日帰り型(相談タイプ)
1回120分程度
訪問型
1回90分程度
内容 助産院(所)に宿泊 助産院(所)に通所 お宅に助産師が訪問
利用期限 7日まで※1 7日まで 日帰り型(相談タイプ)と訪問型あわせて7回まで
利用料金 1日 9,000円※2
(1泊2日 18,000円)
1日 5,000円 1回  3,000円

他に衛生材料費・処置費等(沐浴実施等)遠隔地訪問の際の追加交通費は別途費用がかかります。

【宿泊型について】
※1 午前0時から午後12時までを1日と数えます。
※2 生活保護世帯、市町村民税非課税世帯等は、1日6,000円(1泊2日 12,000円)
・生活保護世帯は、「保護証明書」を提出
・市町村民税非課税世帯は「市町村民税(非)課税証明書」(コピー可)を提出
(静岡市市民税課税台帳に登載されている場合は不要)

引用:静岡市ホームページ

どのくらい利用することができるの?

子どもが4ヶ月未満だったら何回でも使うことはできます。

ただし、市の助成(割引)を使って利用できる回数は、日帰り型は7回までです。宿泊型の場合は6泊まで。それ以降は全額実費になります。

私の場合、日帰り型入院を助成なしで利用すると、1回につき10,000円かかるとのことでした。市の助成は回数制限があるとはいえ、とてもありがたいですね。

実際に利用してみてどうだった?

結論から言うと、このサポートを知り利用することができてよかったです。

今まで助産師さんは、「出産をお手伝いしてくれる人」くらいの認識しかありませんでしたが、助産院に産後ケア入院してはじめて「助産師さんって母乳と新生児育児のプロなんだ!」と知ることができました。

第2子は『完全母乳』で育てたい!と伝えると、時間の許す限りとことん授乳相談に付き合ってくれました。授乳前と授乳後に体重を測り、次第に増えていく授乳量を一緒に喜んでくれ、体がしんどい時には私の代わりにミルクをあげてくれたりしました。

とにかく『ママの体を休めることを徹底する』と助産師さん達は口を揃えて言ってくれました。保育園の送り迎えがあるので少しメイクをして行ったら「ノーメイクとパジャマで来てもいいのよ〜」と気遣ってくれました。本当にありがたかったです。

産後ケアを利用すると同時に、心療内科に並行して通いました。その紹介状も助産院の隣の産院で出してもらうことができました。通い始めて半年ほどで産後うつから回復することができました。

市の保健師さんと産院と助産院の連携は、とても安心できるものでしたよ。

『産後ケア』サポートのまとめ

赤ちゃんの手

産後は、肉体的にも精神的にも不調になりやすい上に、24時間体制で赤ちゃんのお世話に追われることになります。

家事の中でも特に『料理』は手を抜いて、宅配サービスを使うという選択肢もありますよ。

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すべて完璧にしようとせず、手を抜けるところはしっかり手を抜きましょう。

産後の育児に不安を感じたら、ぜひ『産後ケア』サポートを積極的に利用してみてください。

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